先輩インタビュー

中堅 Tさん

たくさんの学びをみんなで共有して、
質の高い看護を提供したい

現在私は、脳神経外科をメインに、歯科、消化器内科の患者さんが入院される7階病棟に勤務しています。結婚をきっかけに栃木に転居して当院に入職し、2年目になりました。
看護師歴4年目で入職しましたので「経験者扱い」でしたが、前職ではICU勤務でしたので病棟勤務経験はありませんでした。入職後「はじめて」のことが多かったのですが、チューターのような形で1人の先輩がサポート役としてついてくださり、一から段階的に丁寧に指導していただきました。新人さんで言うプリセプター制の中途採用版のイメージです。
私の場合、最初は3人くらいの患者さんを担当し、出来ない手技などをやらせていただきながら、入職後3ヵ月から夜勤に入るくらいのペースで進んでいきました。全くの新人さんと比べると夜勤に入るタイミングは早かったと思いますが、先輩と相談しながら、実際のタイミングを決めました。人によって進度やタイミングは異なりますし、実は今私もサポート役として1人担当しているのですが、やはりいろいろなタイミングについてはその方と相談しながら決めています。研修制度としては昨年からクリニカルラダーを導入しています。

私がこれまで担当させていただいた患者さんで、「動けるところを活かしながら安全を守る」ことを深く考えさせられたケースがありました。病院ですから、安全や血圧、疾患の管理は当然必要ですが、そうした制限の範囲内で患者さんがやりたいことを実現でき、快適で、且つ医師から出ている指示内での「工夫」を考えるケースでした。私自身、看護師として非常に多くのことを学べたと思います。
また、その学びを病棟内で共有して、全体として看護の質を上げていくことは、患者さんにとっても大事なことだと思います。患者さんの希望だけを通すのではなく、かといって医療者からの指示で制限ばかりもよくありません。看護ケアには、バランスが大事なのです。
特に脳神経外科には、若い認知症の患者さんや元気な患者さんが多いですから、たくさんのことを広く深く学ぶことができています。私はこれからも、脳神経外科の看護を深めていきたいと考えています。また、新人さんの教育にも関わらせていただいていますので、「教えること」での学びも多く、やりがいを感じています。

当院は「すべては患者様のために」という理念のもと、救急受け入れ件数もかなり多いので、急性期病院としての病院機能にやりがいを感じていただけると思います。また、精神科を除くほとんどの診療科があるので、どの病棟であっても複数の診療科の患者さんへのケアも学ぶことができます。入職後の教育や指導でも、一人ひとりに丁寧に関わっていける職場です。