先輩インタビュー

中堅 Oさん

地域医療の中心を担うこの病院で、
たくさんのことを学ばせていただいています

新卒で入職し、今年で5年目になります。勤務しているのは6階の外科病棟で、いわゆる周手術期の患者さんが入院されます。消化器外科の患者さんが多い病棟です。当院を「一つの病院」としてだけではなく、「この地域で医療の中心を担う病院」という意識を、入職前からもっていました。

入職して以来、配属先も変わらずずっと外科病棟です。もともと外科系に興味がありましたので、今の部署は自分に合っているのかなと思います。
入職した頃から感じていたのは、先輩方はみなさん頼りになる方ばかりで、何でも相談できる環境があるということで、特に自分が配属された病棟は、「優しい先輩が多い部署だな」というのが、第一印象でした。
それから5年、自分が指導する立場になった今は戸惑うことも多いですが、師長や主任などがサポートしてくださり、「指導者へのサポート」も手厚いと感じています。3年目からプリセプターという指導者として関わりましたが、正直最初はドキドキ緊張しましたし、しっかり教えることができるのかと大きな不安もありました。でも実際にパートナーを組んでみると、プリセプティが同じ男性ですごくいい看護師で、私も一緒に成長させてもらった感じです。彼とは今も同じ部署で仕事をしています。

この5年間の中で一番印象に残っているのは、1年目の新人時代に関わった患者さんとそのご家族です。その方は大腸がんの終末期にあり、医療用麻薬で痛みをコントールされていました。当時の先輩方が、私が麻薬の管理の仕方や終末期の患者さんとの関わりを勉強できるようにと、その患者さんを任せてくださったのですが、私のことを「O先生、O先生」と呼んで親しみを持ってくださるような患者さんでした。残念ながら自宅に帰りたいという願いは叶わず、最期は病棟で看取ることになりましたが、入院中にはご家族も遠方から頻繁に面会に来てくださったので、家族の方にも患者さんのケアをしてもらうなど、家族へのケアも同時に学ばせていただきました。

看護師として、まだまだ学び足りないことはたくさんありますが、今後は終末期の患者さんや家族の緩和ケアについてもさらに深く学んでいきたいです。将来の自分については、まだイメージできていない部分もありますが、実習指導者講習会を受けるなかで、看護教育の教育者として後進を育てる人間になりたいという気持ちが芽生えています。
当院は、立地的にも地域医療、地域貢献として、地域の皆様にとって重要な役割を担う病院です。特に6階病棟はいろいろな診療科の患者さんと携わることができるという点で、より広く学ぶことができる環境があります。もちろん大変なことはありますが、その中で得られるもの、やりがいはすごく大きい職場だと思います。